第62回  ひねくれ小僧

子育てゼミナール

さてさて、みなさんこんにちは。

ひねくれものの子はおらんかな?

もしも、おったとしたならば、その子のおかあさんらはイライラしておらんかな?

こどものひねくれっぷりにカッとなったら、速攻、寝てほしい。

せめて10分、できれば30分。

こどもにするよりはマシじゃ笑。

さぁ、“目が覚めたら、スッキリ!”と言うわけにはいかんじゃろうが、とりあえず爆発は回避できたはず。

そして、事実であっても事実でなくても、『ひねくれ息子(娘)のママ(パパ・ババ・ジジなど)はひねくれママ(先と同じ)』と考え、『すなおな子のママはすなおなママ』と意識して、自分の言葉遣いや表情、態度がひねくれもんになっとらんか振り返ってみよう。

トレンディドラマや若者の恋愛の駆け引きの中で、ヒロインの“ツンデレ”や“意地っ張り”が、『可愛い』という風潮もあるが、それはそれ。

異性とのやりとりの中で有効でも、親子など養育関係では駆け引きは無しじゃよ。

こどもには安心してこどもらしく素直にストレートな感情を表現できる関係でおったってほしい。

“すねる”“ひねくれる”はこども特有の甘えの変化球。

おとながこどもに甘えとっては、こどもは“こども役”を取られて自然なこどもらしいふるまいができんようになるどころか、こどもは、無理して背伸びし、おとなのような振る舞いをせねばならんようになることもある。

家庭の中にも役割分担ちゅうのがあるもんじゃ。

おとなはこども役を奪えば、我慢すること、こどもにとって強く頼もしくあることの責務から少し逃れられて楽じゃろう。

しかし、こどもは全身で無邪気に素直にありのままを表現できる、人生でわずかしかないその『子供時代』を経験することができずに成長し、おとなになったときに生きづらさを感じるじゃろう。

『うちには大きいこどもがいる』などと言われて喜んではおらんかな?

嫁を母に見立て、父親なのに自分を“末っ子”のポジションにしとらんかな?

過去に手に入れたかった家庭を再演し、親の愛に包まれ守ってもらっているような心地よい感覚を満喫しとるならば、“もっと甘えたかった”“もっと関心を持ってもらいたかった”“もっと認めてほしかった”などの何かしらの課題を自分は幼き頃に残してきとらんか、ちょっと振り返ってみてはいかがじゃろう?

心の中に『寂しかった自分』が泣いとるかもしれん。