第72回  褒める

子育てゼミナール

さてさて、みなさんこんにちは。

我が子を褒めることに不安を感じる人もおるようじゃ。

「ほめ過ぎていいのかな」とな。

ぜーんぜん、大丈夫。

たっぷり、取りこぼしなく、褒めてやっとくれ。

褒めることがいかんのじゃない。

褒めることばかりに集中し過ぎ、筋を通すことをせずに甘やかしてばかりいることや、たくさん褒める=注意をせずに黙認する、といった、誤った解釈をすることが問題となるんじゃ。

たくさん褒めて、適度に甘えを許し、たっぷりと愛情を表現することと同様に、筋を通したしつけと毅然とした姿勢、ここぞというときの譲らない厳しさ、適切な叱り方がたいへん重要になってくる。

問題となるときは、このバランスに偏りがあったり、どちらも極端に少ないときなどじゃ。

こどものことで悩んだら、このバランスと、関わりの量をみるとええのう。

褒めることも難しいと聞くが、注意の仕方、しつけや道徳がわからないとの声もある。

鬼の形相はちとまずい、真面目な顔と落ち着いた声で、譲らず、筋を通すところとして、『昔も今も共通して“大事”と言われていること』を基準に養育者の姿勢として、ブレずに一貫することをお勧めするぞ。

例えば

〇「おはよう」「いただきます」「ごちそうさま」「おやすみなさい」など、家族の間でも基本的な挨拶を大切にする。

〇人前であろうがなかろうが、机の上に足を乗せるなどの行儀の悪いことをしてはいけない。

〇食べ物や物を粗末にしてはいけない。

〇目上の人、年下の人、親兄弟、誰に対しても、乱暴な言葉遣いや態度をしてはいけない。

〇自分や人、動物はもちろん、小さな生き物であっても、草木であっても、命を大切に考えなきゃいけない。

などのそんな、当たり前のようでとってもとっても、人として大事なことを小さいときから、徹底して繰り返し、耳にタコができるぐらい、しっかりと教えよう。

早く寝なさい、手伝いなさい、掃除しなさい、勉強しなさい、なんてのは、二の次。

譲れんとこは、御先祖さんの時代からずっと今の時代も変わらずに言われ続けてきとること。

ここは絶対にブレずに自分も筋を通し、貫く。

他のことは、ときどきは心の中で“しかたないわねぇ”なんて微笑んで、「甘えを許す」ことがあってもよいことが大半。

そして自分もちょっと甘えを許してもらおう。

わはははは。