第71回  ものがたり 

子育てゼミナール

みなさんはこどもに、物語を聞かせてもらっとるかな?

絵本を読んでもらうのも大歓迎!

じゃが、例えば、お散歩中や眠る前、「赤ずきんちゃんを聞かせて!」「桃太郎が聞きたいな🎵」とこどもにリクエストをお勧めするぞ。

覚えている物語を話して聞かせてもらうんじゃ。

内容が、間違っておってもかまわん。

いつかの機会にさりげなく絵本を読んであげれば済むこと。

訂正せんと、「ふんふん、それで?!」と興味深々で聞きいろう。

正確に覚えておるかどうかが、重要じゃあない。

頭を使わせることが目的じゃ。

楽しそうに嬉しそうに、「あなたにお話を聞かせてもらえることがとても幸せ」が伝わるように表現する。

褒め言葉は、「よく覚えているね、偉いね」ではなく、「うわぁ!おもしろい!」「えー?!こわーい!ぎゃー!!」じゃ。

わっははは。

これじゃあ、眠れんのぉ笑。

じゃが、これでよい。

興奮して、寝てくれんと困ると思うかもしれんが、この楽しい気持ちが良い眠りへと導き、健康的で創造的な未来へとつなぐ。

どんどん能力が開花する、明日に向かう。

おもしろいシーン、変な語り、とんでもない内容、大いに結構!

腹を抱えて、笑ってやっとくれ。

お話をおねだりされたら、オッケー!と快諾。

最初は、覚えておる物語を聞かせる。

わざとでなければ、間違っていても、かまわん。

途中、忘れたら、「なんだっけ!?」と目をクリクリ丸くして、こどもに聞こう。

検索は無しじゃ。

こどもも、わからんかったら、図書館へ絵本を読みに行こう。

立ち読みでも、本屋さんが許せばかまわん。

わはははは。

今と昔の物語が違うときもじゃ。

〇調べる行為
〇図書館という選択肢
〇立ち読みという要領の良さ
〇フットワークの軽さ

どれも賢さを磨くもの。

物語聞かせに慣れてきたころ、次に物語のアレンジに入ろう。

物語のアレンジの次は、自分で作った物語へと遊びを膨らませよう。

最初から、アレンジや、創作物語にせんのは、「人と違うこと、変わったことを言う方が良い」という、思い込みや偏った価値観を、わしは、持たせたくないからじゃ。

「人と一緒でも、人と違っても、変わったことを言わなくても、言ってもいい。素直であっても偏屈でもよい。」そんな生きやすい柔軟な価値観を持てる子にしてやりたいとわしは思う。

こどもにとって、「創造する・空想する」は人生に喜びを与える力。

ぜひ、物語遊び、やってみておくれな~。