第69回  行事

子育てゼミナール

みなさんこんにちは。

さてみなさんは冠婚葬祭など儀式や行事にこどもを連れていっておるかな?

華やかな席に可愛いベベを着せた幼な子を連れていくのは知らない人まで褒めてくれたりして嬉しいものじゃのぉ。

では、厳かな場はどうじゃろう?

厳かとは、「重々しく、いかめしいさま。礼儀正しく近寄りにくいさま」などと言う意味。

小さいこどもには居心地が良いとは言えん場じゃなぁ。

じゃが、お葬式やお参り、お見舞いなど、衛生的に問題のない月齢であったり、こどもをちゃんと責任を持ってみてさえいれば受け入れてもらえる環境なら、ぜひ、連れていってほしい。

会議や講演も、ルール違反ではなく、参加者から中傷や批判を受けないならば、頑張って連れていってはみんか?

こどもの大切な集中力や我慢の力をつけていく貴重な訓練の場となるぞ。

こういうもんは幼いころから時間をかけて身につけていかんと、就学年齢のころより、周囲はもちろん、こども自身も大変苦労する。

成長してからやすやすと身に着けさせることができるもんではないからの。

しかし、不可能な場合や一人で参加したい場であるときは、責任を持ってこどもを預かって下さる信頼できる人を選んでお願いしよう。

このときは「自分にいい人かどうか」ではなく、「こどもを大切に扱ってくれるかどうか」が重要じゃ。

自分に愛想が良くてもこどもへの関心が薄い人は危機管理に不安があるから絶対にダメ。

後悔先に立たずじゃぞ。

自分に愛想が良くなくても、こどもと遊んでくれなくても良い。

①「こどもに何かあったら大変」とちゃんと目を離さずにいてくれてくれること。
②悪いことや危険なことをしようとしたとしても、怒鳴ったり、手を上げたりなどせずに誰が見ても妥当な注意(叱り方)をしてくれる人。

わしがあえて言わんでも皆さんはちゃんとしておられるが、預かってくれた人は神経を使い、疲れるじゃろうから、引きとるときには心からお礼を言って、お土産を渡そう。

“気持ちで充分”とよく言うが、その人自身の時間を犠牲にして、我が子の安全をしっかり守ってくれていたのじゃからなぁ。

感謝感謝じゃ。

形も贈ることができれば、なお、素晴らしい。

「こどもが小さいと行事ごとは苦痛」とストレスをためるのではなく、視点を変え、臨機応変に考えるようにすれば、子育ても人間関係も人生も有意義なものになるぞ。