ぬほほほほ。
皆さんお元気かな?
ひとの「していいこと・悪いこと」の分別には生まれてから心の成長に従っての過程がある。
赤ちゃんの時は〝ぜーんぶ自分のもの!〟がルール。
これは生まれてからまだ何にも学習していないし、まだまだ脳は未熟で一度や二度、注意されたからと言ってわからないのが当たり前の時期じゃ。
一歳から二歳くらいかのう。
このときは絶対に強く叱らないことが鉄則じゃ。
もしも悪いことをしても、ゆっくりなテンポではっきりとした口調で、目をちゃんと見て、まじめな顔で「だーめ。だーめ」とまずは「いけない」ということを伝えよう。
そしてそのあとにちゃんと理由を伝えよう。
例えば、兄弟のお菓子をとろうとしたときは「これはお兄ちゃんのクッキー。〇ちゃんのクッキーはこっち」『これ』『こっち』などの言葉を使うときは必ず、そのものを指さしたり、見せたりして的確に伝えることが大切じゃ。
もしも、自分のを食べてしまっていたら、ちゃんと、「これはお兄ちゃんのクッキー。〇ちゃんはもう、なーい。〇ちゃんはもう食べたからなーい。」と言おう。
このときに泣くからとか、上の子に対して〝小さい子には優しくするように教育しなきゃ〟などという理由で赤ちゃんにクッキーを譲るように促し、あとでご褒美的に補うなんてことをあまり繰り返ししない方がよい。
上の子の人生脚本に良くない影響を与えることもあるし、赤ちゃんはわがままに成長してしまうことがある。
じゃが、ゼロか百かの考え方で〝絶対にあげてはいけない〟とか〝絶対に譲るように声をかけてはいけない〟ということではない。
たまには「ちょうだいは?」と声をかけて〝ちょうだい〟の表現を促して、クッキーをあげたら「ありがとうは?」と言う。
そして〝ありがとう〟の表現をさせてからお口に入れさせるようにする。
上の子が自分から、赤ちゃんに譲ってくれようとしたときは「ありがとうね」と優しく言い、「でも、これは□君(お兄ちゃん)のだから□君が食べて。ありがとうね。」とお礼の言葉の『ありがとうサンドイッチ』で理由を真ん中に挟んで、上の子自身の存在価値とお兄ちゃんへの愛情を表現することを大事にしたいのぉ。
そうすることで上の子はしっかり自分を大事にし、自分の存在価値をしっかりと信じた生き方ができるようになるぞよ。
そしてたまには「ありがとう。」と素直に好意に甘えたり、「□君、ごめんだけど、半分、あげてもらってもいい?」と聞いてみるのもよいじゃろう。
そこで「嫌だ」と言われたら、あっさり「うん、わかった」と爽やかに嫌味にならずに優しく引き下がろう。
上の子は〝自分の主張を大事にしてもらっている〟とさらに感じることができる。
もしも「嫌だ」が数回続いたら「お願い。あげてくれない?」と少し、甘えた感じで優しくお願いしよう。
普段から自分を大事にしてもらっている子はまず嫌がることは少ない。
じゃが、いつもどんなときも絶対に譲ってくれないときは少し普段の関わりを振り返ってみると上の子に今必要なことが見えてくることがある。
また、赤ちゃんは〝たまに譲ってもらう〟〝ときどき甘えを許してもらう〟ことによって〝自分は愛される価値を持っている人間だ〟と言うことを学ぶ。
人を信頼し、自分を信頼することができる心の基盤ができるぞよ。
では続きはまた今度。