第90回  ちょうどいい

はいはいみなさんこんにちは。

さて『ちょうどいいくらい』がわからん子にはどうしとるかな?

周りの振る舞いや様子を見たり注意されたりして人に揉まれ、声の大きさや力加減、そして人との距離感を自然と学んでいくもんじゃがこの『自然と』が不器用ゆえになかなか難しい子もおる。

それを何度も何度も叱られておると自尊心が深く傷付いていくのう。

ならば具体的な大きさを視覚的にイメージできるようにしてみてはいかがかの?

例えば声の音量の調節。

大きな声を出しとったら叱らずに余裕を持った落ち着いたトーンで「ちょっと待ってね」と優しく止めてからその子の目線を指差しし、その指差しを自分の目のほうにピピピとゆっくりたどって視線を合わせるようにしながら「まずママの目をみるよ~」と言って落ち着かせる。

このとき静かにさせられなくても想定内想定内。

動揺せずに慌てず焦らずじっくり。

練習練習。

「これが声の大きさを図る物差しだとすると~」と言って今度は自分の手のひらを指差ししながら手のほうを見るように視線を誘導し、両手をめいいっぱい広げてみせる。

そして「〇君の今の声の大きさはこーんなん!笑」とそのときの大きさ具合をまず手を広げた長さで表現し、わお!と驚かせて楽しませたうえで「一番大きい声が10だったら〇君のさっきのは~ダダダダダ~♪(ドラムをたたく音を真似て)8!」と言って、また指差しで目線を合わせてニッコリ笑顔で心を通い合わせ「なので~!5!でお願いしま~す!」と言ってから、また手のほうに注意を引き、手の幅でお願いしたい声の大きさを表現してみせる。

(今回は5なのでちょうど真ん中)そしてまた最後に目線を合わせ練習させる。

「じゃ10の大きさはどれくらい?」と聞いて手で表現させる。

次に一度「わっ!!」で大きな声をさせてみる。

このとき目を大きくして茶目っ気たっぷりに驚いてみせて耳を塞いで「びっくりしちゃうし(心臓がどきどきしてしまうことを表現する)お耳痛いね(耳が痛くなる表現をする)」次に「じゃ5の声はどれくらい?」と聞いて5を手の幅で表現させて「わっ」を実際に言ってもらう。

そして必ず褒める。

そのあと1と0も練習しておく。

1のときは両手で口元を覆い内緒話、0の時はお口をキュッと閉じる仕草。

そしてたっぷり褒める。

できなくても嫌な顔は決してしない。

力加減の場合はクッションなどを代用する。

最初は労力がいるし、やはりとっさにできるようになるには時間もかかるかもしれんが子の人格形成を損ねんで済み、人生の生きづらさを軽減してやることにもつながる。

根気よく根気よく、じゃよ。

ぬほほほほ。