第86回  ガチャガチャ

子育てゼミナール

はいはいみなさんこんにちは。

さて、ショッピングセンターにレストランどこにでもガチャガチャが置いてあるのう。

ガチャガチャを買うてやったあとどうしとる?

その店内におる間は大事にしとるかわからんがそのあとはポーイとほったらかしにしとらんかな?

もしかしたら家に着くまでにはもうなくなっとったってなことになっとらんかな?

ガチャガチャは魅力的。

大人もワクワク。

他のおもちゃを買い与えるよりは手軽じゃし、とりあえず買ってやれば子供は満足し、おとなしく待っとってくれることが多い。

養育者の“子を喜ばせてあげた”という満足感も満たせるし、“付き合わせてごめんね”の罪悪感も癒される。

じゃが、与え方によっては子の未来に影を落とす可能性もある。

行く先々でポイポイ買い与えることによって「数百円ならいい」という金銭感覚のズレを招いたり「養育者が働いて稼いでくれた大切なお金」という感謝の気持ちが希薄になってしまうことがある。

また簡単に手に入ったということから粗末な扱いになりやすく『物を大切にする』という道徳観念に対する悪影響も気になるのう。

ご褒美がなくても子が養育者の用事に付き合うのは普通のこと。

養育者は子に普段充分、自分の貴重な時間を割いて世話をしとる。

外でグズられると、いたたまれんがそれでも時々は養育者が我慢して子に我慢の訓練をさせることも大切なこと。

たまーに買い与えてもらったガチャガチャはもっと嬉しく大事にしたくなるものじゃ。

それこそ、物へのもったいない精神と養育者への感謝とお金の使い方を知る。

家についたら自分でガチャガチャ箱に入れさせる、もしくはどこか部屋の一角をガチャガチャを並べるスペースにしておく、など工夫して使い捨てカイロのようにならんよう、気をつけるとええのう。

その瞬間だけのプラス面をみとるとそのときのマイナス面はとるに足らんように思うかもしれんが未来には散り積もったマイナスが大きなツケとなって伸しかかってくるかもしれん。

『今が未来にどうつながるか』を意識し『どう行動するか』によって自分と子の未来がう~んと変わってくるぞよ。

ぬほほほほ。