第87回  旅行の準備

子育てゼミナール

はいはいみなさんこんにちは。

旅行の準備はどうしとる?

全部、養育者が用意してやってはおらんかな?

もしも時間に余裕があるのならできる限りこどもに準備をさせてみてはいかがかの?

まずは持ち物会議を開く。

字が読めても読めんでも『〇〇旅行計画』等と書いてやり、さて持ち物じゃ。

「旅行に必要なものなにがあるかなぁ?」と聞いて考えさせる。

着替えはもちろん、タオルなど必要なものを自分で考えさせるぞ。

思いつかなかったらヒントを与えてやろう。

お泊り用カバンに入れるものとは別にこども自身が持ち歩くリュックなども用意し中身も自分で考えて入れさせる。

ハンカチ、ティッシュ、バンドエイド・・。

水筒を持たせるなら、出かける前に自分でお茶を入れさせてあげられるとよいのう。

もしもこぼすことが気になるならちょっと手を添えてやるとええなぁ。

寝る前に持っていく荷物を枕元に置いて「明日は何時に起きようか?」と聞いてやる。

「明日は〇時に出発だよ!」とワクワクした楽しい声で言う。

まだ時計が読めない子には「長い針がここで短い針がここに来たら出発するよ。

出かける前のおトイレがここで~歯磨きがここで~ご飯食べる時間がここで~お顔を洗うのがここで~じゃ起きるのはここかな!?」と一緒に針を指さしながら逆算して起きる時間をこどもに自分で考えたような達成感を感じさせる。

“起こす前提”ではなく『自分で起きる』意思を持たせられるようにこども専用の目覚まし時計を用意し自分で合わせさせるとよいのう。

「〇〇ちゃんが止めるよ。ママは止めないよ」と起きない子には言っておき、朝、絶対に自分で止めさせる。

「鳴ってるよ」などの声はかけない。

粘って頑張って工夫して自分で目覚ましを止めて自分で起きるように仕向ける。

目を開けたらすぐに「おはよう!!お利巧だね!」と声をかけ褒める。

決して「早く起きて!」「時間だよ!」というような“起こされた・起こしてもらった”と感じさせる言葉をかけないことが重要じゃ。

小さい頃に労力を惜しまず『自分で準備する』『自分で起きる』など自立の訓練をしておくと小学校からずいぶんと楽じゃ。

未来を楽しみに続けておくれな~。