第82回  先生

子育てゼミナール

 

 

はいはい皆さんこんにちは。

さて、先生を大事にしとるかな?

先生はこどもの人生に大きな影響を与える人。

こどもにストロークをたっぷりと与えてくれると嬉しいのぉ。

じゃが先生がストローク不足じゃとなかなかそれは難しい。

先生に「いつもありがとうございます」やニコニコ笑顔を向けストロークを発信しとるかな?

それだけで先生は嬉しいもの。

ストロークがちょっと溜まる。

感謝の言葉、笑顔、当たり前のようでなかなか意識しておらんとできんもんじゃ。

「もっと宿題を」「もっとわかりやすい授業を」「ちゃんとしつけて」なぁんて注文はナッシング。

暴言・暴力・ハラスメントなど法的に問題視される行為は問題外じゃが「みんな違ってそれでいい」が先生にも必要じゃ。

コミュニケーションの器用無器用も授業のセンスの良し悪しも教育手腕もそれぞれ。

「親なんだから」と言われたらグサッと来るように「先生なんだから」と言われても相手が求める「理想のプロ」にはなりきれん。

完璧どころか“ちょうどいい”さえ結構難しい。

相性もある。

価値観が違えば教育方針も構えも違う。

自分の「こうあるべき」は他者の「こうあるべき」とは逆かもしれん。

養育者それぞれの「こうあるべき」に振り回されたら先生はブレッブレになってしまう。

先生はカメレオンにはなれない。

こどもも混乱してしまうぞよ。

先生に満足できんことがあっても心の中の苦笑いで勘弁してやっとくれ。

何が大事、先生の笑顔が大事。

養育者が温かい目で見守ってくれればそれなりに落ち着いてこどもと接してくれる。

それで充分ありがたい。

もしもエネルギーが溜まってきてこれまでクレームが不安だったり、パワー不足でできなかったことに挑戦しようという気力を持ってもらえたら、手間暇労力がかかることに取り組んでくれたら、こんな素敵なことはない。

それにな、養育者との信頼関係ができとらんとイジメに関わることに臆病になってしまうぞよ。

生徒の後ろで腕を組む養育者の顔色を気にし、見て見ぬふりをしてしまう可哀想な先生にしてしまうのもしないのも養育者次第。

味方になってくれる養育者たちがいれば、ほとんどの先生は強くなれる。

大事な我が子の大事な時間を守ってくれる。

なにもゴマすらんでええ。

ひととしての優しさ、寛容さ。

『間接的な子育て』を意識してみてはいかがかのぉ。

ぬほほほほ。