第50回  子どもとルール

第50回  子どもとルール

 

 

さて「全部自分のものルール」から「怒られなければ何をしても大丈夫ルール」、そしてお次は「バレなくても悪いことはしてはいけないがルール」じゃぞ。

自律心が育ち、道徳観念や倫理観を自分の中に持つ。

自分の中で ”悪いこと” と認識しておることはしないが人に対して自分の価値観を押し付けたり、非難しがちになってしまい、ほっとけばいいのにと思うようなことでも目についてストレスをためる。

そんなとき

「あなたは口挟まなくていい!」
「ほっとけばいいでしょ!?」

などと養育者が言ってしまうと、こどもは「自分は悪くないのに」とひねてしまうぞ。

例えば、家庭のルールでゲームは二時間までと決まっておったとする。

上の子はちゃんと二時間ぴったりにゲームをやめたが、弟は「あとちょっとだけ待って!セーブするから」と言う。

あと数分待ってあげても…と思うとこじゃが、「時間は守らなくちゃダメ!」と上の子は電源をブチっと切って、下の子は大泣きし、養育者が帰ってきたら大喧嘩しとった…なんてとき。

上の子に「少々、待ったればいいやんか」とか「約束守るのはいいけど急に切らんでもええやろ?」または下の子に「あんたが悪い。次からは時間計算してやりな」などと批判的に言ったり、我こそが裁判官と言わんばかりに良い悪いと裁いてしまう。

これでは上の子にも下の子にも柔軟性や思いやりが育たない。強迫的に頭が固いよりも下の子のように少々の要領の良さがあるのも頼もしいし、上の子のようにまじめでルールを守ってくれるのも信頼できてうれしい。

それに下の子の面倒をみてくれ、なんてありがたいことじゃ。

上の子も下の子もまだまだ未熟じゃから養育者のイメージする臨機応変や柔軟性をもってなんてのは難しい。

そんなときは「うんうん」とちゃんと二人の言い分を聞いてから、二人に「うん、わかった」と言い、下の子の前で上の子に「ありがとうね」と優しく微笑んで言う。

そして上の子に「ちょっと待っててね」と言って下の子を別室に連れていき「電源急に切られて嫌だったね。」としっかりよしよしして「○君、急に切っちゃったかもしれないけど、あれはお母さんが ”時間ぴったりになったらやめさせてね” ってお願いしちゃってたからね、ごめんね。次は ”あとちょっとのときはキリが付くまではイイでね、○君もイイでね”って言っとくね。○君も□君が怒られたらあかんと思ったんやと思うわぁ。二人にかわいそうなことしたね。ごめんね」などと言おう。

次に上の子を別室に呼んでヨシヨシしながら「今日はありがとうね。せっかく注意してあげてくれたのに嫌な思いをさせちゃったね。お母さん、”二時間だけどキリがつくとこまで少しならいいよ”っていうの忘れとった。ごめんね。○君も□君もキリがつくとこまででいいよ。ありがとうね。」としっかり上の子も認め、「あ、そうそう、もしも注意してくれる時「もう切る時間だよー」って言い方でお願いできるかな?」と優しくのんびりした言い方を伝えよう。

このときはできれば「優しい言い方をしてあげて」とは言わないでやってもらいたい。

それは上の子に注意されたような印象を与えてしまうからじゃ。

どちらもいい子。

批判的なかかわりをしないことで子どもは器の大きな子に育つぞよ。