第35回 こどもアンテナ

子育てゼミナール

 

ぬほほほほ。みなさんこんにちは。

さて、こどもが学校で友達から日常的に理不尽なストレスや危害を受けていることを知ったとき、どうするじゃろう?ケースバイケースじゃから〝こうすればよい〟〝こうすべき〟なんてものはない。

じゃからこそ、短絡的に考えず、楽観的に考えず、繊細に細心の注意を払って『このケースの場合、どう行動すべきか』と頭を働かせてほしい。

〝こどもはこども同士〟などとよく言われるが、こどもの世界にも強い立場の子と弱い立場の子がおる。

そして、強い立場の子のほうには自覚が低いことも多いが、弱い立場の子のほうにしてみれば、おとなが想像するよりも深刻にとらえていたりする。

そしておとなが思うほどに単純に解決できるものではない。

表面的に解決したようでも水面下で尾を引いていたり、なにひとつ解決していなかったり、さらに状況が悪化しとったりもする。

しかし、それに気づけないまま、おとなは安堵してしまいがちじゃ。

大前提として、どんな状況においても、最低でも立場の弱いこどもが心から安心していることを確信するまでは、しっかり責任を持って様子を見守ること、アンテナを敏感に働かせておくことが必要じゃ。

また、そのときは解決したとしても、〝再発はあるもの〟じゃと肝に銘じて意識しておくくらいじゃないと立場の弱い子に本当の意味の安心を与えてやれないと認識しておいてほしい。

こどもは、友達関係に問題があるとき、その状況から抜け出したい、何とかしてほしいと願うものじゃが、誰かに相談したり、その状況から抜け出すための行動を起こした時に、おおごとになってしまうかもしれないという、とてつもない不安をも抱えておる。

大人じゃてそうじゃ。

必ずしも、解決できるという保証付きであるなら、何らかの行動を起こすが、未来の保証は誰にもできず、リスクを想像したならば、しり込みしてしまうのは当然じゃて。

『騒ぎになるのではないか』
『周りに理解してもらえず、逆に周りから自分が責められたり、不利な立場に追い込まれてしまうのではないか』
『うまく伝えられるだろうか、話せるだろうか』
『今よりもっと状況が悪化するのではないだろうか』
『ちゃんと解決まで自分は精神力が保てるだろうか、頑張れるだろうか』

などといろんな妄想に憑りつかれる。

大人ですら、どんなに辛い時でも自分に非がなくても、自分の人間関係をうやむやにして自分の心をごまかしごまかし生きていたり、我慢我慢と自分に言い聞かせて耐え、心身の不調を招いてしまったりするひとは多いのじゃから、未熟なこどもなら、なおさらじゃよ。

『チクり』と言われることなどを恐れ、おとなに相談どころか嘘をついてまで隠そうとしたりすることはまったく想定内のことじゃ。

いろんなことを想像する子や、体裁を気にする子は、自分の立場が弱いことを“恥ずかしい”とか、周りの友達に“嫌われたくない”とか、自分にレッテルが貼られることにより他の子にまで“ターゲットにされる”ことを避けようと、例えば相手が強く叩いてきたときに自分は弱くやり返したり笑って楽しんで対等に遊んでいる風を装って実態を見えにくくしてしまっていたりする。

いやいや、こういうことは本当にデリケートで難しいから慎重に丁寧に関わってやってほしいと願わずにはおれん。

では続きはまた今度。