第29回 兄弟げんか(1)

子育てゼミナール

みなさんはこどもの兄弟関係とどう関わっとるかの?

それぞれ家庭の教育方針や考え方がある。

こうであってはならない子育てはあってもこうでなければならない子育てはない。

じゃが自信がなく、周りの意見や本に翻弄され疲れとるなら、ココロン博士流をとりあえず、真似てみてはいかがかの。

ココロン博士流其の一

『「お兄ちゃん、お姉ちゃん」「弟だから、妹なんだから」などと呼ばない、言わない』できるだけ呼び捨ては避け、名前に〝君〟や〝ちゃん〟をつけて呼ぼう。

名前を丁寧に扱うことで自分に誇りを持たせたいの。

丁寧に扱われれば自分の存在価値を持ち、ぞんざいに扱われれば自分の存在価値を低く見る。

養育者が名前で呼んでいても例えば下の子が「 おにいちゃん 」と上の子を自ら呼ぶなどは自然に任せれば良いが呼び捨てにしたときは悪意がなくとも「 呼び捨てはしないよ 」と優しく声をかけよう。

上の子が下の子を呼び捨てにしたときは「 〇〇君って呼んであげてくれる? 」と優しく声をかけよう。

上の子が低学年を過ぎたら、きつい口調でない限りは呼び捨てしても自然に任せよう。

基本姿勢は『 長上を敬い、後輩を侮らず 』じゃがこどもにもメンツがあるからの。

こどもの年齢や発達に伴い、自然に柔軟に関わり方を変えていくのも大切じゃ。

其の二『 兄弟のいる前で「(下の子を)ちゃんと見ていてね」「(上の子の)言うことをきちんと聞くんだよ」などと指示をしない 』人は他人が指示されているのをみたり聞いたりするとその役割を果たさせようとしてしまう心理が働く。

上の子が指示されているのをみて、下の子はあえて世話をかける行動をとったり〝(上の子が)ちゃんと役目を果たさなかったから失敗した〟という結末向けて行動してしまうことがある。

また、自分が失敗したときに責任転嫁したり、「 僕が悪い。でも(上の子が)僕をちゃんとみていなかったのも悪い 」とやはり心から反省ができなかったりする。

上の子は下の子に横柄になってしまい仲たがいの一因となるかもしれん。

こどもは未熟じゃから仕方がないがこのパターンが刷り込まれていくと人格に反映され、人生に影響する。

上の子は他人の責任まで負おうとしてしまう罪悪感の強すぎる子になることもある。

声をかけるときは一人だけそっと呼んで、例えばお留守番のとき

「 悪いんだけど〇〇君(下の子)が危ないことだけしないように気を付けてくれる?危ないことじゃなければ大丈夫だから。そんなに口うるさく言ってくれなくてもいいから。散らかしたりしても責任感じることないからね。〇君(上の子)も怪我するようなことだけはないようにね。(上の子)大事だからね。二人がお留守番で安全でいてくれるだけでおかあさんは嬉しいから。いつもありがとうね。」

「おかあさん、お出かけするからね。寂しい思いをさせるかもしれないけど〇君と楽しく遊んで待っていてくれる?〇君がもしも困っていたら助けてあげてくれるかな?危なくないように気を付けてね。〇君が知らずに危ないようなことあったら「危ないよ」って優しく声をかけてくれる?〇君も大事。〇〇君も大事だからね。いつもお留守番安心させていてくれてありがとうね。」

などと優しく丁寧に言おう。

続きはまた今度。ぬほほほほ。