はいはい、みなさんこんにちは!今回は前回の続きじゃ。
様子の違いを感じたとき、 〝 気のせいかな 〟 とそのままにしないでおこう。
テレビでこどもがいじめや大人からの被害に遭っていて 「 気づいてあげればよかった 」 と悲しんどる家族の姿をみる。
気のせいだったなら気のせいでよいのじゃから、SОSのサインを見逃さぬよう、先入観を手放そう。
例えば、こどもがピアノを突然辞めると言ったとき、 〝 練習が嫌なのね。でもピアノ、買ったばかりなのに辞めさせるわけにはいかない 〟 など、答えありきの結論に誘導するのは、ちとまずい。
まずは、 「 あ、そう・・ 」 と柔らかい真顔で静かに答え、しばらくこどもの様子をこどもにわかるように見ていよう。
するとその沈黙に気まずくなり自分から理由を話してくることがある。そしたら誠実に話を聴こう。答えを用意して聴かず、質問があっても話の途中で口をはさまず、最後まで聴ききってから、返事をしよう。
何も言ってこなければ、こどもの様子を見ていて感じたことをそのまま伝えよう。怒っているように感じたら 「 なんだか怒っているみたいに見えたけどどうしたの? 」 悲しそうに見えたら 「 悲しそうに見えるけど何かあった? 」 とそのまんま、表現しよう。
そしてゆっくりと静かにこどもの話を聴こう。そのとき、良いアドバイスも説得もかっこいい言葉もいらない。その子の感情を汲み取ってそのまま返そう。
「 嫌だったね。辛かったね。悲しかったね。 」 そうしてこどもに 「 それでそのとき、〇君はどうしたの? 」 などとそのとき取った行動を聞いてみる。
我慢した、言い返した、泣いたなど様々じゃろうが 「 そう我慢したのね・偉かったね・頑張ったね・泣いちゃったのはいっぱいいっぱいだったんだね 」 とそのまましっかり優しく、決して否定せずにまずは必ず受け止める。
それで、そのこどもの行動はあまり適切でないなら、 「 それでうまくいった? 」 と聞いてみて、返事がノーだったら、 「 そう、じゃ、次はそれと違う行動するとしたらどんなのにする? 」 「 こんな風にしてみるのはどうかな? 」 と違う表現方法をこども自身に考えさせたり、 〝 提案 〟 という形でこどもに聞いてみる。
操作的、指示的、尋問的にならぬよう意識してな。 〝 心配!どうしましょう!? 〟 と言うオーラ満々で聞けば、こどもはその期待に応えるべく話を誇張してしまうから要注意。
結論を聞かれたら内容次第じゃが、重大な問題でなければ 「 おかあさんは辞めさせたくない 」 「 辞めさせられない 」 と気持ちを正直に伝えよう。
こどもになぜすぐに 「 辞めるって突然どうしたの? 」 と聞かないか。それは嫌な気持ちもいい気持ちも言葉でちゃんと自己表現ができるようになってほしいから。
嫌な気持ちを言葉に出さず、態度だけで相手に察してもらおうとすねたりし、 「 どうしたの? 」 と気遣ってもらう経験を繰り返していると大人になってもつい、同じように振る舞ってしまうようになる。
言葉で表現しない子には 「 あのね、怒ったりすねたり泣いたりするだけじゃ、伝わらないよ。今度は 『 こんなことがあって嫌だった 』 って言葉に出して教えてくれるとおかあさんはすごく嬉しいな 」 と優しくにっこりとほほ笑んでお願いしよう。
こどもの未来が大きく変わるぞい。