第15回 習い事!

子育てゼミナール

うほほほ。みなさんこんにちは!

さてさて、こどもたちは今、どんなことに興味や関心があるかのう?

こどもは好奇心のかたまりじゃあ。

 “ あれやりたい、これやりたい ” “ おもしろそう! ”   というじゃろう。

ぬほほ。めんこいのぉ。

そうすると養育者は嬉しくなって、またときには未来のスターにと期待に胸を高鳴らせて、

 “ やらせたい! ” と思うじゃろう。

さてさて…子どもにはたくさんの経験と体験は素晴らしいことじゃ。

養育者が可能性を見出したいと願うように、どこでどんな才能を発揮するかもわからんからの。

しかし、こどもは気まぐれであるし、こどもの言葉に一喜一憂し、振り回されては、親ゴコロが裏目に出てしまうこともあるぞよ。

ひとこと言ったら、養育者は速攻、一日体験入学に連れていく。

こどもは 「 たーのしー♪ 」 と大喜び。養育者は 「 ほんと?続けれそう? ○○を(例えば、一級または、6年生になるまで…など)とるまでやめちゃだめだよ? それでもやる?? 」 などと確認する。期待を込めて…。

こどもはもちろん、 「うん!♪」 という。そりゃそうじゃろう。それでこそこどもの姿じゃ。

一回や二回やったところで、それが自分に合うかどうかなんてわかるわけがない。

それは大人だって同じじゃよ。

途中、嫌気がさしてくることもあれば、まったく合わないこともある。

そんなときに “ 約束 ” を振りかざし、 「 あなたが決めたことなんだから 」 と何年も強要する。練習を強いる。追い立てる。

習い事を盾に 「 習い事で○○できたらこれ買ってあげる 」 と餌で釣る。

こうなってくるとこどもの心理状態に様々な影響が出てくる。

まずは、他への好奇心を摘んでしまう。

疲れて他に関心が持てなくなるか、また強迫的に継続させられることが不安になったり、自分には才能がなかったらどうしようと不安になったりしてチャレンジそのものに躊躇するようになる。

『 冒険することは怖いこと 』 と深層心理の中に植え付けられてしまう。

その結果、 『 成功が確実でないことには初めから手を出さない 』 と無意識に決意してしまう。残念じゃのう。

また、逆パターンもあるぞ。どこでどんな才能が開くかもしれないからと次々に習い事に手を出させる。

しかし、こどもってのはすぐに飽きるのも専売特許じゃ。

こどもは実に頭がいい。親にどんな風に言えば納得するかを心得ておる。

もっともらしい言葉で 「 習い事をやめる 」 理由を言うであろう。

養育者はそんなこどもに感激して 「 こどもの意思を尊重したい 」 と、いとも簡単にやめさせる。知恵者こどもの勝利じゃ。

知恵が働くのはとても良いこと。それを咎めなくてもよい。咎めたり指摘する必要もない。

しかし、じゃ。

それに踊らされてはいかんの。

こどもが社会で立派にたくましく自分の足で生き抜くためには、 “ 口先だけで要領よく生き、自分に不都合なことからは逃避する。”  “ 逃げ回るために知恵を働かせる ” 心の癖を持ってしまってはいかんのじゃ。

自律した、自己実現の人生のシナリオを歩ませてやるためには、忍耐や我慢、壁を乗り越える、そんな経験が必要となる。

では、どんなさじ加減で習い事をさせればよいのじゃろう。

それはこの次の講義で話すとしようかの。 ぬほほほほ。