第6回 あなたの人生脚本は?

子育てゼミナール第6回子育てゼミナール

はいはい、みなさんこんにちは!

みなさんの人生にタイトルをつけるとしたらなんじゃな?

シンデレラかな?それともマッチ売りの少女かの?

人はみな、自分の人生のテーマに従って生きておる。

およ?自分には、人生にテーマなんてないとな??

とんでもない。みんな、人生にテーマを持って生きとるんじゃ。

心理学ではこれを、『人生脚本』という。

 人生脚本とは、自分がこどものころに無意識に決めた人生のシナリオのことじゃ。

 人生脚本には、『敗者の脚本』、『勝者の脚本』、『平凡な脚本』があって、幼児期までに養育者からの言葉や表情やかかわりから、愛情をどのように受け止めたかで決定づけられる。

子どものころは非力で未熟であるから、養育者の愛情を失っては生きられないと強迫的に思い込む。だからこそ、必死になって、養育者からの愛情を失わないために「これからの人生はこう生きよう。」と、その人それぞれが良くも悪くも、“養育者が期待している”と感じた通りの生き方を証明しながら生きるんじゃ。

 敗者の脚本は、養育者が愛情を出し惜しみしたり、否定的な言葉や態度を多くとってしまったりすると、“自分は愛してもらえない人間” “自分は価値のない人間” “幸せになってはいけない人間”と思う。

 そして、「いつも最後は失敗する」行動を繰り返し、どんなに順風満帆に言っているように見えても、シナリオのラストは大どんでん返しが待ち受けていて、人生の最終章はアンハッピーとなる。

 勝者の脚本は養育者からの愛情を惜しみなく受け取り、肯定的な言葉や表情や表現から、“自分は愛されている” “自分には価値がある” “自分は幸せになれる人間”と思う。自分を、人を、社会を信頼しているからこそ、冒険もできる。また、つまづいても立ち上がり、自己実現を目指し人生をたくましく生き抜くから、最終章もハッピーエンドとなるんじゃな。

 平凡な脚本は、養育者から、失敗や自己主張を嫌う言葉や表現かかわりなど、“安定”を好む姿勢を受け取り、「ほどほどがいい」「目立たないのが一番」と思う。すると、もう少しの努力や勇気で成功や自己実現をつかめるかもしれないときでも、それ以上の奮起をすることはない。失敗もしない代わりに成功もしないというわけじゃ。

みなさんは子どもにどの脚本を持たせてやりたいかの?

子ども、または自分に何か不安を感じた方もおられるかもしれないが、大丈夫じゃ。人生脚本は書き換えられる。

じゃが、それはまた今度… ぬほほほほ。